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日々徒然、さにわ語り。

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近侍日誌:六月二日

※このドキュメントは都合よく現代語訳されています。


六月二日  ???


「なぁ大将、新しい月課のことなんだが」
「ああ、あれね。……予想してたよりゃだいぶ緩い課題だったなぁ」
「大将の予想はいつも外れるじゃねぇか」
「当たることだってあるぞ、ごくごくたまに」
「たまに、な」
「で、珍しく本題を外してくる薬研さんや。月課がどうしたね」

「やーげーんー」

「おうこら、わざとらしく目ぇ逸らすな。誰に習ったか知らんが芝居向いてないぞ、お前」
「そうか。なら仕方ねぇ」
「どうせあれだろ。旅支度一式じゃなかったなぁとか、そんなとこだろ」
「……わかるか」
「わかるともさー。そうだな、予想してたよりは実装スピード遅いらしい。あくまでも今現在確定してる分で考えると、だけど」
「だから大将の予想は」
「当たらないってんだろ? はいはい、自覚してますよー」


「なぁ、大将」

「来週大阪城の三週目が終わるだろう。そうすれば次の一式が揃う。月の課題で今月中にもう一式くらい整うかと思ったが、どうにも風向きが悪い。あるいは来週にもう一つ、足りていないのは手紙だったか、それを手に入れられるようになるかもしれんが、あまり期待はできない。だろ?」
「うん。まあ、そうだな」
「だから、」
「だけど。それでも、次の――まぁ大阪城の分ってことになるな。それは使わずに取っとくよ」
「大将。あのな、わかってるとは思うが、もう一人極付きが増えりゃいろいろと捗るだろう。今回の大阪城もかなり助けられたし、新橋の索敵だって安定するようになる。ここは戦力強化を図るべきだ」
「五虎ちゃんや新橋よく行ってる太刀の皆がそう言ってた?」
「いいや、これは俺の意見だ。……現状では不足だと侮る意図はないぞ」
「そこは誰も誤解しないでしょうよ。薬研だし」
「なんか含みがあるような気がするが、そうか」

「さて、薬研藤四郎」

「単純に考えてくださいな」
「――応、」
「単純に。加州と薬研の分の一式を取っておきたいのは私の我儘なのです。」
「…………」
「だから戦力強化した方が判断として正しかろうがなんだろうが、ここは通したいわけです」
「我儘か。そいつは、…………仕方ねぇなぁ」
「うん。というかさ、もしかして余計な負担になってますか」
「いいや? 大将の心遣いは嬉しいし、出来るならすぐにでも期待に応えたい。それがいつになるのかわからんのが負荷といえば負荷になるが、こればかりはどうにもならんからなぁ」
「そかそか。ならよし。いつになるかわからんものをのんびり待つとしましょうや」
「賜物が開くにも大分かかったしな」
「はっはっは。これで明日急に次の極対象が発表されてその中に居たら大笑いだな!」
「大将の予想は当たらねぇだろ」
「ま、そうだけどさ」



『あっ、……あのぉ、あるじさま、』
「おう、どうした五虎ちゃん」
『すみません、えと、今の、全部聞こえ……あああのあの、聞いちゃいけないと思ったんですけど!』
「あー、気にしなくていいぞ、五虎退。聞かれて拙い話はしてねぇから」
「うんうん。ただの世間話よー?」
『えええええ』
『ほらな、気にするだけ無駄だったろ』
『主よ、次で一周終えるぞ。戻ったら次郎太刀の手入れを頼む』
「おう、準備しとくから手入れ部屋来てな」
『悪いねぇ、大きい分狙われやすくってさ!』
「いいって、気にするない。それじゃ五虎ちゃん、どーんとボスマス行ってみようー!」
『はっ、はいいぃ!』


大阪城40階周回中の、主と近侍(薬研)の雑談。
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