※このドキュメントは都合よく現代語訳されています。
八月二十日 近侍 薬研藤四郎
今日は朝からずっと大将の調子が悪い。
昨日まではそんな兆候はなかったのでおそらくそうだろうとは思っていたが、案の定、『あちら側』で台風が近づいているんだとか。それも三つ。そりゃあ目も回るだろうさ。
ちなみに病魔祓いの逸話を持つあの刀を、練度上げを理由に大将の側に置いてみたが、やはり病とは違うのかあまり効果はないようだった。ただ、「なにかひんやりする」とは言っていたから熱中症には効くかもしれねぇなぁ。
まだまだ暑い日は続くので、いざって時は手を貸して貰えるよう後で話しておくか。
・日課任務
極短刀六振りの編成もそろそろ見慣れてきた。こっちはこっちで新刃太刀二振りに極の五虎退、乱、今剣、愛染を当てているので、先に仕掛けた方が勝ちみたいな試合が多くなっている。あと、五虎退以外はまだ練度が低いせいか、相手に金盾大太刀が混じると削り切れずに負けることも。
検非違使狩りは……減った依頼札を拾うためにしばらく椿寺でもよかったんだがな。結局山と、ぼちぼち新橋にも行かせようってとこだ。ま、新橋にも依頼札は落ちてるし、そっちを期待すりゃいいか。
・三池刀について
本当は数珠丸の時と同じで、あまり見せびらかすようなことはしない方がいいんだが。練度上げのためには隊長に据えるのが一番なんで、そこのところは御理解いただきたい。と。うちの大将からの伝言だ。ここに書いたところで他の本丸に伝わるはずもなし、意味はないんだがな。
……今、うちの前田が修行に出ていてな、できれば帰ってくるまでに上限か、せめて80台以上には乗せておきたいらしい。
・亀甲貞宗について
こちらは以前に少し話が出た時の予想通り。やっぱ亀甲貞宗だったな、という反応が多かったな。三池の二振りの話が出た時に比べりゃだいぶ落ち着いてる。
貞宗派の流れで延享の次の戦場じゃねぇかとも、また拡充計画始めるんじゃねぇかとも、連隊戦のような疑似訓練じゃないかとも言われているが。日程は23日だろうと予想されている。ちょうど同じ日に亀甲貞宗の展示が始まるんだとか。
入手手段がどんな形になるにせよ、またうちは最初から突っ走るに決まっているので、各々備えておくように。
・資源について
いつ、なにが起きても、全力で対応できるだけの備えをしておく。
ってのがうちの基本方針だ。ちなみに対応できると書いて「遊べる」と読む。
今回の鍛刀でも各御札を使い切りはしたものの、万屋に頼るまでは行かなかったので上出来だろう。依頼札も1000以上残ったしな。
これから新橋での練度上げが中心になり、結果として冷却水の減りが激しくなるので、遠征先もそのへん考慮して組み直す――かもしれない。先に依頼札重視にするかもな。そのへんはまだ決めかねてる。なにか案があれば参考にするので俺か大将まで。
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